スタッフが辞めない医院をつくる3つの定義
- スタッフの個性を見る
- スタッフの頑張りを成果にする
- スタッフの評価を報酬に繋げる
前回のコラム:スタッフが辞めない医院を作る | 歯科専門の経営コンサルティング 増患・増収.com
本日は、「1.スタッフの個性を見ること」についてお話しさせていただきます。
スタッフの個性を見るポイント
院長は、日々の診療で患者さんの治療に専念しておられることでしょう。しかし、その診療時間内でもスタッフの個性を見ることができるはずです。大事なことは見る意識を持つこと。できるだけ良い部分を探すつもりで見てください。悪い部分を探すことは控えましょう(悪い部分は自然と見えてきます(笑))。
診療室でのスタッフの働き
診療室では、Dh(歯科衛生士)やDa(歯科助手)の働きについて、以下の点に注目して見てみてください。
- 患者さんへの声の掛け方
- スケーリング等のスムーズさ
- Dr(歯科医師)チェックでの処置レベルの確認
- チェア回りの片付けや次の準備など診療中の姿勢
もし、院長の求めているレベル以上の動きや声掛けをスタッフが当たり前のように実践しているのを目の当たりにしたとしたら、見る努力をする価値を存分に感じていただけることでしょう。
受付でのスタッフの働き
受付では、受付スタッフの患者対応の姿勢を見ることができます。
- 来院者に対してすぐに挨拶ができているか
- 電話対応が丁寧で適切か
- 診察券や保険証などの受け渡しがスムーズにできているか
- 会計時の治療説明が適切か
- 次回のアポイントの取り方
受付スタッフの対応を見るためには、院長が受付を通る工夫をする必要があります。医院によっては診療室からでも耳を傾けるだけで声を聞き取ることはできるのではないでしょうか。日常的に院長がスタッフを見る意識を持っていなければ、耳を傾けることも受付へ足を運ぶことにも繋がりません。
スタッフを「信頼しているからこそ見る」という意識を持ちましょう
スタッフを信頼することは大切なことですが、スタッフに任せきりにして院長が居ない時にどの様な頑張りをしているかを知ることを放棄してはいけません。「疑って見る」のではなく、「信頼しているから見る」という姿勢であれば心のハードルも下げることができると思います。良心の強い院長にはこの発想をお勧めします。
スタッフの評価を定例化
スタッフの頑張りを目の当たりにすることで現状の評価制度に不安を感じたら、評価を定例化することも重要です。スタッフが辞めにくい医院を作るためには、より公平で、オープンな人事評価制度の導入をご検討ください。まずは年2回の賞与のタイミングで、院長からのスタッフ評価を行いましょう。その際にスタッフが自己評価をするタイミングを作ることも大切です。
日々、同じような仕事をルーティン化することで、精神的な安心感や業績的な安定感を持つことができます。しかし、このルーティン化がマンネリ化しないようにスタッフマネジメントすることは、「院長の仕事」です。
本年も賞与支給月が迫っております。このタイミングで半年の振返りとして各スタッフの仕事ぶりを思い出し、院長もスタッフも納得のいく賞与決定を目指してみませんか。
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- スタッフの評価基準が定まっていない
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