前回のコラム「 スタッフに任せる方法 2」の続きです。
信頼するから人は育つ
全面的に信頼して任せ続ける。修正点がある場合は定期的にまとめて伝える。成功体験をしたスタッフは次の仕事を求める。
スタッフを信頼する。院長に信頼されるから期待に応える。期待に応えたい気持ちが行動に表れたときに人は育ちます。
スタッフが自主的に仕事を進めることを良く思わない院長はおられません。しかし、自主的に仕事を進めるようになるまでは教育の3ステップ(マインド、スキル、マスター)過去コラムページhttp://yumeshika.com/topics/455 を通して、自己啓発(マスター)のステップまで教育しなければなりません。3ステップ段階までの近道を示すのであれば、 期待を伝える、途中経過を見る、成果を評価することが大切です。今回の内容は、仕事を任せる際にしなければいけない4つのポイントをお伝えいたします。
期待を伝える
仕事を任されるスタッフは選ばれた方です。選んだ理由や期待している点を伝えることで責任感を持ってモチベーションを高く取り組まれます。具体的には、スタッフの長所や傾向、院長と違う着眼点やイメージ、うまく進んだ場合の評価などを伝えることです。
途中経過を見る
任した仕事は任せきりではいけません。途中経過を報告させる、または確認する必要があります。確認することで、内容の方向修正や業務停滞のフォローが出来ます。スタッフにとっても確認してもらうことで安心して仕事を進めることが出来ます。例えば、方向性の確認、内容の確認、進捗速度の確認、院長のアドバイスなどです。
成果を評価する
完了した仕事の成果は評価して、初めて内容の良し悪しがわかります。任せっきりで、最終評価をしなければ、次の仕事につながりません。次の仕事に繋げるためにも、しっかりと内容を評価しましょう。評価のポイントは、収入の向上になったか、経費の削減になったか、患者満足度向上になったか、サービス品質の向上になったか、業務効率向上になったか、スタッフ連帯感の向上になったか、院長満足向上になったか、などです。
最後は、
任せたスタッフを褒める
この仕事をこのスタッフに任せてよかったと伝えましょう。もちろん、内容にもよりますが、ある程度の成果が出た場合は必ず伝えましょう。そして、この成功体験が「仕事のやりがい」「スタッフの自信」に繋がります。次の仕事を任せても、喜んで取り組むスタッフが増えることになります。
4月は新人採用の時期です。チーフではなく、中堅スタッフや2年目のスタッフに新人教育を任せてみてはいかがでしょうか。
新経営サービス清水税理士法人 竹田元治