- OFFJT(=Off the Job Training)で心に植える (マインド教育)
- OJT(=On the Job Training)で技を磨く (スキル教育)
- 自己啓発で体に付ける (マスター)
前回の医院のスタッフ教育3ステップ (1)では「OFFJTで心に植える」(マインド教育)を説明しました。今回は2.「OJTで技を磨く」(スキル教育)です。
■「OJTで技を磨く」(スキル教育)
スキルとは技能を意味し、教養や訓練を通して獲得した能力です。医院においては、実務全般に関わり、日頃から目にしているスタッフの仕事のことです。
職種別の仕事内容は以下のように分けられます。
受付
患者応対・電話応対・会計処理・アポイント処理・レセプト処理・事務処理・クレーム対応など
助手
患者応対・事務処理・クレーム対応・患者相談・アシスト対応・滅菌処理など
衛生士
患者応対・事務処理・クレーム対応・予備検査・患者説明・PMTC・患者相談・患者指導など
OJTで技を磨くスキル教育は各職種に応じた教育内容を求められます。スキル教育のポイントは個人差です。スキルの個人差を解決するために、医院の作業スタンダードを医院マニュアルに示します。マニュアルの内容が詳細であるほど個人差を最小限に抑えられます。マニュアルは、大きく分けて「サービスマニュアル」と「作業マニュアル」に分かれます。
■やってみせ 言って聞かせて させて見せ…
ところでスキル教育を実施する際、私は、山本五十六氏の語録を教育の考え方に取り入れてみてはと担当スタッフへ助言します。教育効果の向上を期待できるからです。
・「やってみせ 言って聞かせて させて見せ ほめてやらねば 人は動かじ」
・「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず」
・「やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」
スキルは技能ですから可視化しなければなりません。以下に可視化へのプロセスを示します。
- スタッフに関心を持つこと
- 日々の仕事振りを見るようにすること
- 求めるスキルまでの道のりを示すこと
院長は、1.-3.のステップを踏んでスキル教育を実行してみてはいかがでしょうか?
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医院のスタッフ教育 3ステップ-1- OFFJT(=Off the Job Training)で心に植える (マインド教育)
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